種類やタイプによってヘアカラーを決める一方で、メーカーで購入する商品を決めるという方法もあります。
ヘアカラーリング剤というのは非常に多くのメーカーが開発、販売しているので、初心者の方が選ぶのは容易ではありません。
そこで、メーカーを絞ることで、自分好みの商品を迷うことなく選ぶことができるのです。
メーカーで商品を選ぶ場合、注意する点は「名前だけで選ばない」ことです。
というのも、ヘアカラーリング剤を扱っているメーカーの多くは化粧品会社で、既に有名なメーカーに対しては先入観を持っている人が多いからです。
もちろん、著名なメーカーであれば、ブランド力、開発力という意味でも信頼でき、安心感があります。
ただ、それらはあくまでも化粧品に対する評価であり、必ずしもヘアカラーリング剤の評価とはなりません。
中には、化粧品メーカーとしてはさほど有名ではなくても、ヘアカラーの質に関しては業界トップクラス、というメーカーもあります。
そういう会社を、「有名じゃないから」という先入観だけでふるい落とす選び方は、有意義ではありません。
あくまでも「ヘアカラーリング剤」というカテゴリー上において、そのメーカーの評判や口コミがどうなのかという点を重視するようにしましょう。
各メーカーの特徴や評判は、インターネット等を利用して調べることができます。
シェアはどうなっているのか、使用者の感想はどうなのか…そういったことをしっかりと調べた上で購入を検討すれば、初心者の方であっても良い商品に巡り会えるでしょう。
ホーユーのヘアカラー
様々なメーカーが開発、販売しているヘアカラー。
その中でも、特に「ヘアカラーリング剤」に対して情熱を注いでいる会社が「ホーユー」です。
なんといっても、「ヘアカラーのホーユー」と自ら銘打っていることからも、それは明らかですね。
このホーユーに、化粧品メーカーという印象を持っている人は、あまりいないでしょう。
厳密にいえば頭髪化粧品メーカーといえるのでしょうが、基本的にはヘアカラー専門メーカーに限りなく近い会社です。
その他の大衆薬も製造しているので、医薬品メーカーといった方がより正確かもしれませんが、「ヘアカラーのホーユー」という言葉の通り、取り扱っている商品のほとんどはヘアカラーリング剤です。
その歴史はかなり古く、前身となった「水野甘苦堂」が創業したのは1905年のこと。
その後、1921年に白髪染め「元禄」という商品を発売し、大ヒットを記録。
以降、白髪染めを専門的に扱う会社として長らく愛され、1964年には現在の社名となりました。
現在では、数多くのブランドを抱える大メーカーとなっており、特に「Bigen(ビゲン)」は多くの人が聞いたことのあるブランド名ではないでしょうか。
1971年に販売を開始した「ビゲンヘアカラー」は大ヒット商品となり、現在もブランド共々、ホーユーの代名詞的存在となっています。
この他にも、「Men’s Bigen(メンズビゲン)」「Cielo(シエロ)」「Beautylabo(ビューティラボ)」「rexy(レクシィ)」など、CMでおなじみのブランドを数多く抱えています。
花王のヘアカラー
恐らく、日本でこのメーカーを知らない人はいないと思われるほど、圧倒的な知名度を誇る大手化学メーカー「花王」。
家庭用および業務用の洗剤、化粧品、食品等、取り扱う商品の種類、部門は数知れず。
その多くが同ジャンル内におけるトップシェアを記録するなど、日用品メーカーとして日本の代表的存在となっています。
そんな花王は、ヘアカラーも取り扱っています。
数あるブランドの中で、ヘアカラーを開発、販売しているブランドといえば、「ブローネ」です。
このブランドも、CM等で非常に有名です。
そんな「ブローネ」が取り扱っている商品は、主に「白髪用ヘアカラー」「白髪用ヘアマニキュア」「一時染毛料」です。
基本的には、白髪染め専門ということになります。
その中でも特に有名な商品は「泡カラー」と「シャイニングヘアカラー」でしょうか。
「泡カラー」はその名称からもわかる通り、「泡タイプ」のヘアカラーです。
初心者でも簡単に使えるので、幅広い層に愛されています。
カラーバリエーションは12色も用意されており、看板商品にふさわしい力の入れようがうかがえます。
一方、「シャイニングヘアカラー」は「クリームタイプ」と「コームジェルタイプ」の二つがあり、カラーバリエーションは9色となっています。
花王が持つブランドイメージは、「清潔感」「かゆい所に手が届く」といったところでしょうか。
特に後者は、マーケティングにかなり力を入れているメーカーとあって、多くの消費者が持つ共通の感想です。
これらのイメージがそのまま、ヘアカラー部門でも発揮されています。
資生堂のヘアカラー
日本で最も有名な化粧品メーカーといえば、やはり「資生堂」でしょう。
東京の銀座に本社を、実質的な本社と言われるオフィスを港区の汐留タワーに構える資生堂は、化粧品に関するあらゆる部門においてトップシェアを誇っているビッグメーカーです。
実際、資生堂の商品を一度も使ったことがないという人は、男女問わずほとんどいないでしょう。
そういう意味では、日本の日常生活の中で、既に欠かせない存在となっているメーカーでもあります。
そんな資生堂のヘアカラーブランドといえば、「マシェリ」が有名ですね。
また、男性専門ブランドの「uno」に関しても、ヘアカラーを開発、販売しています。
さらに、「ティアラ」や「ベネフィーク」等のブランドも開発を行っています。
そして、資生堂にはブランドとは別に「ヘアカラー」部門があり、そこでも数多くのヘアカラー関連商品が発売されています。
シャンプータイプ、リンスタイプなど、数多くのラインナップの中から選べるので、資生堂にメーカーを絞っても、購入商品に悩むという人はかなり多いのではないでしょうか。
資生堂というメーカーを選ぶメリットは、その圧倒的な安定感に尽きるでしょう。
どんなブランドのどんな商品であっても、一種の高級感すら漂わせるブランド力。
常に時代の最先端を行く、開発力。
あらゆる面において、トップメーカーにふさわしいクオリティを持っており、それはヘアカラー部門においても遺憾なく発揮されています。
初心者の方が、とりあえず選んでおくという意味でも、広い受け皿を持つメーカーです。
その他のメーカーのヘアカラー
ホーユー、花王、資生堂と、大きな規模を誇るメーカーが多数のヘアカラー商品を取り扱っていますが、それ以外のメーカーも多数、人気商品を取り揃えています。
たとえば、化粧品メーカーとして、資生堂と並び立つほどに高い知名度を誇るコーセーやカネボウなども、ヘアカラーを取り扱っています。
コーセーはスティーブンノル、カネボウはサラが有名ですね。
これ以外にも、WELLA(ウエラ)の「ウエラトーン」、ユニリーバの「モッズヘア」、日本ロレアル の「ロレアル パリ エクセランス」や「フェリア 3D カラー」等が人気を博しています。
さらに、男性化粧品のトップメーカー、「マンダム」も高いシェアを誇るヘアカラーを輩出しています。
マンダムの代名詞的な商品、ギャツビーブランドの「ギャツビーヘアカラー」や、白髪専用の「ルシードナチュラルカラー」などが高い知名度を誇っています。
これらの商品はCMで目にすることが多いので、知っている人も多いのではないでしょうか。
こういった、数あるメーカー、数ある商品の中から、自分に合ったヘアカラーを選ぶことは、決して簡単ではありませんが、それは同時に「選ぶ楽しさ」を満喫できるということにもなります。
ヘアカラーは決して高額な商品ではないので、いくつか気になる商品を試しに買ってみる、使ってみるということも十分可能です。
他人の使用感やレビューを見るのは、選択する上で重要なことではあります。
しかし、何より重要なのは、自分自身の使用感です。
色々試して、経験して、良い物をチョイスするのが最高のヘアカラーの選び方なのです。