数あるヘアカラーリング剤の中でも、最も長持ちするヘアカラー。
コストの面で言っても、手間隙の面で言っても、最も有効な商品といえるでしょう。
そのため、使用している人の数も非常に多いカラーリング剤です。
ただ、それだけ長持ちするということは、少なからず刺激が強いことを意味します。
人体への影響を懸念せざるを得ない商品であるという面も、購入前にはしっかりと頭に入れておかなければなりません。
その上で、使用前には「パッチテスト」を行うことを強くおすすめします。
パッチテストというのは、皮膚アレルギー試験のことです。
一定以上の刺激がある化粧品や薬剤を塗布する場合には、必ずこのパッチテストを行い、アレルギー反応がないか調べます。
ヘアカラーもその範疇に入っているということですね。
皮膚アレルギー試験と聞くと、怖いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には多くの化粧品等で実施を呼びかけられているテストで、そこまで難しいものでもありません。
ヘアカラーのパッチテストも非常に簡単にできます。
まず商品の使用説明書を読み、テストに必要な量のヘアカラーを綿棒で取り、小皿に入れます。
それを腕の内側に、半径2~3cm程度の円をイメージして薄く塗り、自然乾燥させます。
その後、48時間放置して経過をみます。
問題がなければ、ヘアカラーで毛染めをしても大丈夫です。
もし、この時点で塗布した部分、あるいはそれ以外の部分に何か異常があれば、パッチテストに引っかかったことを意味します。
その場合、その商品は合わないということなので使用は控えましょう。
ヘアカラー前の準備
パッチテストで異常がなければ、いよいよヘアカラーを本格的に塗布することになります。
ただ、髪染めはヘアカラーリング剤だけあればできるというものではありません。
事前にいくつかの準備が必要です。
まず、用意すべき物がいくつかあります。
絶対に必要なのは、タオルやティッシュペーパー、新聞紙等の下に敷くものです、。
体や服を汚したくない場合は、ケープも用意しましょう。
ヘアカラーの場合は、毛染め後のシャンプー、トリートメントも必須です。
非金属性のクシや輪ゴム、油性のクリーム等があると、さらにカラーリングがしやすくなります。
時間を見る必要があるので、時計や携帯電話も近くにあると良いでしょう。
準備としては、基本的に髪を事前に洗う必要はなく、よほど汚れていない限り、毛髪はそのままでOKです。
ただし、パーマを掛けている人は、パーマをあてた直後は髪染めは控え、1週間ほど待ちましょう。
乾いたままの髪で、クシを使ってほどよくとかしておくと染めやすくなります。
身支度に関しては、ケープが一番有効です。
無い場合は大きめのタオルで代用しましょう。
床を汚さないように新聞紙などを敷いて、耳や首等にコールドクリームを塗布し、手袋をはめれば、準備はほぼ完了です。
注意点は、ピアスやネックレス、指輪、イヤリング等のアクセサリーは事前に外しておくということです。
メガネも必ず外しておく必要があります。
理想をいえば、室温にも気を配り、20~25度に設定するとより染めやすくなります。
ヘアカラーのノズル別特徴
実際にヘアカラーを使用する前に、まず購入した商品をもう一度確認してみましょう。
中身に関しては、既に自分が検討を重ねた上で選んだ物なので、問題ないでしょう。
問題なのは、その商品の上部。
いわゆる「ノズル」と呼ばれる部分です。
ヘアカラーは、ここがどんな型なのかによっても、使用感や使用法が変わってきます。
とはいえ、どのタイプだとダメということはありません。
それぞれの特徴と使い方を学び、しっかりと使えるようになっておきましょう。
ヘアカラーのノズルには、「クシ型」「コーム型」「ノズル型」「ワンプッシュ型」等があります。
クシ型は、キャップの上部方向に向けて、クシがついているというタイプになっています。
そのため、塗布しながら髪を梳き、満遍なく染料を毛髪に広げることができます。
スタンダードな形で、誰でも簡単に使えるタイプですね。
コーム型は、クシ型と同じくヘッドがクシになっているタイプですが、こちらは横向きにクシがついている形です。
「スムーズコーム」と呼ばれるタイプが多く、クシ型と違って横向きなので、容器を下に向けて染料を出しながら…というわけにはいきません。
容器を握り、押し出す格好で染料を出し、といていくことになります。
力の加減が難しいため、中~上級者向きです。
ノズル型は、そのままノズルがヘッドについている、ある意味最もシンプルなものです。
頭に直接注入する形になります。
部分染めには最適ですね。
ワンプッシュ型は、シャンプーやハンドクリーム等でおなじみの形です。
出し過ぎることがない反面、一度のプッシュで出した量を上手く広げる必要があります。