髪の毛を染色する場合、様々な種類の染料がありますが、それぞれ異なったしくみが存在しており、それによって各々の特徴も異なっています。
ここで重要なのは、それぞれのメリット、デメリットの特徴をしっかりと把握することです。
そのどちらも知った上で、どれが一番自分にとって合っているのか、どの染料のメリットが優先すべき事項で、デメリットが気に留める必要のないものか、見極めてから購入、使用するようにしましょう。
まずヘアカラーですが、基本的に色持ちは最も良いと言われています。
普段から髪の毛を染めていたいという人にとっては、重宝する染料ですね。
一度の使用で長時間持つので、コストパフォーマンスも上々です。
一方で、髪の毛に与える負担はそれなりに高いという点も無視はできません。
次に、ヘアマスカラ。
こちらは対照的に、持久力という点では最も弱く、一度のシャンプーで簡単に洗い流されます。
ただ、この商品はそれを前提にしているので、消費者にとってはそこが最大のメリットと言って良いでしょう。
短時間の毛染めなので、髪の毛の表面のみの塗布となり、毛髪への負担は全くありません。
ただし、汗などで色が落ちたり、ムラができたりする可能性はあります。
ヘアマニキュアは、この中間に位置します。
そのため、特徴も中間的で、持久力、ダメージ共に「そこそこ」です。
ブリーチは脱色なので、最も髪の毛へのダメージが大きいヘアカラーリング方法となります。
その分、色合いはかなり明るくできるので、この色じゃないとダメ、という場合には代えのきかない商品となるでしょう。
各ヘアカラーリングの特徴
各ヘアカラーリングにおける特徴を知ることは、用途に応じた使い分けができるということを意味します。
髪の毛を染める上で、この使い分けができるとかなり楽です。
特にコスト面においては、重要な意味を持ちます。
各ヘアカラーリング剤の特徴をしっかりと把握し、自分の用途に合った商品を購入するように心がけましょう。
ヘアカラーに代表される永久染毛剤は、酸化染毛剤と非酸化染毛剤があります。
そのうちの酸化染毛剤は、一回のカラーリングで2~3ヶ月は持つと言われています。
もちろん、これはあくまでも目安で、これ以上持つケースもあれば、1ヶ月程度で色が落ちてしまう、ムラができてしまうというケースもあります。
ヘアカラーリングは、シャンプーによっても落ち具合が変わってくるので、強い効果のシャンプーを使用している場合は、この基準より早めに色落ちするかもしれません。
一方の非酸化染毛剤は、酸化染毛剤と比較するとやや色落ちが早く、基準としては1ヶ月程度です。
ただ、その分刺激は弱く、酸化染毛剤で頭皮がかぶれたという人は、こちらを使うと良いでしょう。
ただ、パーマがかかりにくい、染毛の際の操作がやや手間が掛かるなどの問題もあります。
脱色剤であるブリーチは、2~3週間の色持ちとなります。
あまり長く持つわけではなく、髪へのダメージが懸念される染毛方法ですが、実は頭皮にかかる負担はほとんどありません。
過硫酸塩を含んでいる場合は、稀にかぶれてしまいますが、それ以外の商品であれば、頭皮へのダメージは心配無用です。
ヘアマニキュアも色持ちは同じくらいです、。
各ヘアカラーリングのタイプ
どんなヘアカラーリング剤を購入しようかと迷った場合、その目安のひとつとなるのがヘアカラーの「タイプ」です。
この「タイプ」は使用感にそのまま影響してくるので、かなり重要ですね。
成分自体も若干の違いがあります。
それも考慮した上で、どんなタイプにするかを決めると良いでしょう。
ヘアカラーリングにおけるタイプは、主に「クリームタイプ」「乳液タイプ」「泡タイプ」「粉末タイプ」「ミストタイプ」「マスカラタイプ」「スプレータイプ」「ブラシタイプ」「マーカータイプ」があります。
主に化粧品で使用されている形の商品となっているので、女性にとっては馴染み深いタイプばかりではないでしょうか。
「クリームタイプ」は粘着力が高く、部分染めに向いており、分割で使用しやすく、また無駄遣いをしにくいというメリットがあります。
「乳液タイプ」の場合は、髪全体を手早く、無駄なく染められることが強みです。
「泡タイプ」は、比較的操作がしやすく、ムラも生まれにくいタイプです。
「粉末タイプ」は、水で溶くだけなので非常に簡単に使用でき、分割での利用も可能です。
一方、「ミストタイプ」はある程度広範囲に対して一度に使用するので、手間という点で有利です。
対照的に、「マスカラタイプ」は部分的な塗布に特化しており、細かい髪染めには効果を発揮します。
「スプレータイプ」はミストタイプ以上に広範囲に塗布するので、全体的に染めたい人には有効です。
「ブラシタイプ」「マーカータイプ」はマスカラタイプに近く、特に生え際、分け目への塗布に有効です。
オススメのタイプ
非常に豊富な種類があるヘアカラーのタイプ。
それだけに、どのタイプが自分にとって使いやすいのか、あるいは使いにくいのかということは、最初はわかりにくいでしょう。
使用感は人それぞれ微妙に異なるので、実際に全種類使ってみるのが一番ですが、それだとコスト面で大変なことになってしまいます。
そこで、ここではそれぞれのタイプにおいて、向いている人、目的といったものを紹介していきます。
まずクリームタイプのヘアカラー。
これは、部分染めをしたい人にオススメです。
また、薄く伸ばして使うことができる分、節約にもなります。
コスト面を重視する人にも有効といえるでしょう。
乳液タイプは、完全に「初心者向き」のヘアカラー剤です。
初心者がよく犯しがちな「ムラ」を最小限にすることができるので、毛染めを初めて体験するという人でもある程度綺麗に染めることができます。
また、泡タイプもそうですが、全体を染めたい場合にもオススメの商品ですね。
粉末タイプの場合は、コストを下げたい人向けといえます。
水で溶くので、自分で濃度をコントロールできるからです。
ミストタイプ、スプレータイプは典型的な全体染め向けの商品です。
あまり時間をかけたくない人にオススメです。
対照的に、細かいところに時間をかけて染めたい人は、マスカラタイプ、ブラシタイプ、マーカータイプがオススメです。
スプレー系ではなかなか生え際や分け目が染めにくいので、併用するという手もあります。